ジャパニーズポップスにみる時代の移行感

アメリカ合衆国ニューヨーク州シラキュースに1年,在外研究の機会をいただいておりましたが,このたび帰国しました。その経験についてはこのブログではなく別のところで書きたいと思っていますが...どうなることやら。 さて,このブログは直接,学校図書館…

LOVE タッカー・カールソン Tucker Carlson

アメリカの保守系メディアの代表であるFox Newsで平日の夜,Tucker Carlson Tonightという番組をもっていた同氏が退職を発表して話題になっている。このブログエントリを書こうと思う直前,以下のようなツイートを見かけた。 Man, what a journey I've been …

COVID-19総括のはじまりか,そうなのか?

いやはや,とうとうNewsweekに,COVID-19に対するファウチ医師(Dr. Anthony Fauci)とバークス医師(Dr. Deborah Birx)が主導してきた対応はすべて嘘に基づいていたという怒りの意見文が掲載された。 これを書いている,フーバー・インスティチュート(英…

COVID-19総括のはじまりか

アメリカにおります。昨年9月半ばにこちらに来たころは,大学関係者は少なくとも,まだCOVID-19からの大学キャンパスの本格的な再開の直後で,おっかなびっくりの様相でした。えらいところに来てしまって,教職員のみなさんの負担を増やしてるな...という感…

”探究”サイト立ち上げ

”探究”支援を考えるキュレーション・サイトをこのたびたちあげました。こちらのブログ「東京から飛んで学校図書館を考える」は放言する場所としてしばらく残しますが,今後は以下のサイトをメインに情報発信活動していくつもりです。 更新情報はツイッター@T…

ワクチンだなんだ

図書館に関係ない話を連投。 政治家の言葉と言って思い出したのだけれども,ワクチン接種の必要性について,議論があるじゃないですか(表立ってはされていないのかもしれないが)。「有効率95%」と聞いた時に私は,「怪...しい......人間てそんなに単純であ…

政治家の言葉の有る無し

カブールの空港に市民(男性だけ)が押しかけている映像がSNSに出回っているのを見て,言葉がみつからない。アフガニスタンから米軍が撤退することについて,私は軍事や政治の専門家ではないので,その是非を議論することはここではやめておく。しかし,わず…

図書館とは関係ない話 ~好きであること~

思い出話。高校生が読んだら,おお,”先生”と呼ばれる職業についた人にも,職業探しで苦労した経験をしたことがあるのかくらいは思うかもねと思って書いてみる。 図書館情報学研究,また司書課程履修生には音楽好きが多いと思う。日本図書館情報学会には交響…

移行期の教育

つい最近のはなし。 ホンダの,私が尊敬・敬愛するやり手営業マンに,Honda eについて聞きました。彼が,「これから10年で車は大きく変わりますよ。若い営業はホント,新しい勉強をしてる。」と言うので,「じゃあ,◎◎さんも頻繁に研修に行ってるの?」と聞…

COVID-19パンデミックが私たちに問いかけるもの

じょじょに緊急事態宣言が解除されてゆき,この春のCOVID-19パンデミックから日本社会も復旧してゆくでしょうか❔ この,まだまだパンデミックの非常時の記憶が生々しい段階で,みなさんと一度,今回の経験についての思いを互いに伝えあう機会をもちたいと思…

国際比較の難しさ

新型コロナウイルスについての英語での情報が爆発的に増えている状況にあって,日米英の政府の首脳と政府が指名している専門家の責任者の会見を見てきた。トランプ大統領がホワイトハウスの大統領執務室から一人で行ったスピーチ(3/11)は,ヨーロッパ(英…

情報を整理して提示するということ

情報をいかに発信するかの文化の差を語るとてもいい機会だと感じるので,今度は,日英米の新型コロナウィルスについての特集ページを並べてみよう。 厚生労働省の特集ページ www.mhlw.go.jp 首相官邸による新型コロナウイルスお役立ち情報(首相官邸のホーム…

アンカー

昨日はJudy Woodruffを例に出したが, CNNで先ほど「新型コロナウィルスについてのあなたの質問に答えます(Your questions on the novel coronavirus answered)」というコーナーを見て,Anderson Cooperと専門家のやりとりにしびれてしまった。 司会者のせ…

専門家と政治家

過去1ヶ月強,英語と日本語で新型コロナウィルスの情報を見てきたのだが,この問題の英語のメディアでの取り扱いがじょじょに大きくなってきて,情報量が増え,やっと私も少し落ち着いた気がしてきた。英語のコミュニケーションというのは,マスコミでも研究…

2019夏のシンポジウムの裏話というか...

前回のエントリに書いたタコスのドキュメンタリの「強い個人」への崇敬の気もち。柚木弥太郎さんが,米国ニューメキシコ州のサンタフェで還暦のころに訪れたInternational Fork Art Museumで見た心に"語りかけてくる"人形や,インドで出会った"いきいきとし…

オンラインでの図書館専門職養成国際プログラムの模索

Netflixの回し者みたいだが,最近,すごく考えさせられたのが,以下の番組。 これを見ていて思ったのが,「個」の強さ。第3エピソードのレディー・カナスタ,第4エピソードの牛肉の解体の仕事に従事するNereida Vejarさん,いや彼女たちだけではない,出てく…

LGBTQ in libraries

Netflixのオリジナル番組で,毎回泣ける?クィア・アイ。このメンバーをアメリカ議会図書館が呼んでイベントをしていたことを最近,知った。6月はPride monthと呼ばれる(正式には"Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender and Queer (LGBTQ) Pride Month")。…

(続)『アメリカの恩寵:宗教は社会をいかに分かち,結びつけるのか』

標記,先週土曜日に,宇野重規先生がとってもスマートでシャープな書評を書かれた後ですが,懲りずに言葉を足そうとするわたくしです。前回のエントリで書いた以下について。 アメリカは極端な世俗化はきっとしない。そして世界も。少なくともすぐにはしない…

『アメリカの恩寵:宗教は社会をいかに分かち,結びつけるのか』

さて,この本です。 アメリカの図書館とテクノロジーの動向を紹介しているつもりのこのツイッターですが、アメリカを語るならやっぱりもっと深くアメリカを理解しなければならないのだろうと改めて思わされる分厚~い本が届きました。Episcopal Church系の立…

アーカイブズの最新トレンド2018

来週11月12日(月)の夕刻に,池袋キャンパスにてこちらを実施いたします。女性史アーカイブズとGap本社の企業アーカイブズの方,お二人をお招きしています。日本ではめずらしいタイプのアーキビストの方たちではないかと思いますので,日本では貴重なお話を…

テュービンゲンとシュトゥットガルトの大学図書館

昨日,書きましたように,ドイツに来た主な理由は,シュトゥットガルト・メディア大学で開催されているサマースクールの見学でしたが,この3日で,テュービンゲン大学の図書館,シュトゥットガルト・メディア大学の図書館,そしてシュトゥットガルト大学の図…

ドイツに来ております+館長ツイッター開設

3日前からドイツに来ております。涼しいというほど涼しくもない気が...地球全体が狂っているということか。 ドイツに来た主な理由は,シュトゥットガルト・メディア大学とゲーテ・インスティテュートによる共同実施の図書館情報学のサマースクールの見学です…

『St. Paul's Librarian』2017年度号発行+ブロックチェーンの話の続き

立教大学司書課程紀要St. Paul's Librarianの2017年度号(No.32)を発行しておりましたが,昨日,学術リポジトリでも公開しました(こちら)。目玉はもちろん,昨年のサンドラ・博士の講演会記録ですね。そして,11月に行った公開シンポジウム「図書館・文書…

Google Chromeの拡張機能

昨日,ブリタニカの百科事典が,グーグルの検索結果の右側(スニペットと言うそうな)に現れてくるというChromeの拡張機能についてのニュースを見た(これ)。びっくりして早速入れてみた。これはすごい。 価値のある情報は有料なんだよ〜!っていうメッセー…

AASLの新しい基準のパンフレットを翻訳しています

こんにちはー。 このたび,立教大学司書課程の学生さんたちとこちらにサイトを立ちあげて,新基準のダイジェストと言ってよいかわかりませんが,AASLが無料公開している,学習者向け基準のパンフレットの翻訳を公開しはじめました。新基準については,本年3…

40代が老害になる時代

昨年あたりから、「老害」にならないようにせねば、としばしば思うようになった。将来のことを話しているのではない、今、自分(40代半ば過ぎ)が老害になっているのではないかという恐怖と戦っているという話。 私だけが思っているわけでもあるまいと、今、…

『私はコーヒーで世界を変えることにした。』

GWは、本学は授業日が何日かあって、ぜんぜん特別な週ではなかった気がするのですが、それでも娯楽に費やす時間はいつもより取れました。そんな中で、仕事について考えさせられるできごとがいくつかあり、いいなあ、若者・お子さまも読んだらいいんじゃない…

東アジアインターナショナル・スクールライブラリアズ・フォーラム2018

みなさま、新年度、いかがお過ごしでしょうか。当方、学内で、図書館長なる役に就きまして、めちゃくちゃ楽しく、忙しい4月を過ごしました。いっぽうで、ちょっと前のエントリで予告していましたが、本学司書課程の講師布陣も大きく変わりました。HPで宣言し…

ニッポンの著作権法改正(おそっ)とアメリカ,オーストラリアの大学図書館の今

とうとう,著作権法改正(案)のニュースが入ってきました(毎日新聞の記事と文科省の発表ページ)。これで,これで,日本の教育も本当に変わっていく(かも)...涙涙。 過去2年かな,図書館情報学教育のe-learningを介した国際連携プログラムを模索するべく…

ALA冬季大会@デンバー

ALA Midwinter Meeting 2018に行ってきました。冬季大会ははじめての参加です。2月9日から13日といつもの年より時期が遅かったこと,また,昨年11月に発表されたAASLの新しい学校図書館基準について学びたかったことから,入試業務を調整してもらい,少し免…