その他

ベイマックスにアメリカを見る

複数のタスクを抱え脳内が錯綜していたので、思い切ってescapeして、ベイマックスを観てきました。観終わってすぐの感想が、「こういう映画は日本からは生まれないわ。」でした。近代の図書館の思想を理解したければ、アメリカ文化を知る必要があるというの…

働き方について

若い女性から、最近、ときどきメールをいただきます。20代後半の方たち。働き方、生き方についての相談だと思ってます。こちらも試行錯誤しているところなんですがね、、 シェリル・サンドバーグ女史の『Lean In』もいいけど、今朝、見かけたこんな記事もシ…

「消える職業」

『週刊現代』の2014年11月1日号の記事(ネット上で見ることができるもの)が話題だそうで、「図書館員の補助員」が入っているという記事も見ちゃったから、原文を探して読んでみるかと思ったら、これのモトネタ、1年以上前に出された論文???「図書館員の…

「市民による知識創造の可能性」

全学部生向けの標記タイトルの授業を、この秋、社会学部の先生などといっしょに担当しています。今年、初めての取り組みなので、学生さんのリアクションペーパーを毎週、担当者全員で真剣に読んで、次週に向けてまた考えて話し合って、進めています。このリ…

Library ScienceのSciencesにおける位置

勤務先の大学が、文科省のスーパーグローバル大学の事業に採択されちゃったりなんかして(ここに発表あり)、でもって、その構想名に「グローバルリベラルアーツ」なんてあるものだから、それって何なのかなーと考えていた。 そうしたら、偶然、その「勤務先…

学校司書法制化のまとめなど

こちら、今井福司さんのまとめ@カレントアウェアネスE。いっぱいリンクあり。 当方は、今週末(9月7日)、熊本にて、日本図書館文化史研究会の2014年度研究集会で、吉田右子氏と松本直樹氏とともに、「戦後日本における図書館情報専門職の教育史:司書・司書…

勇気か根気か体力か

宮部頼子先生が『図書館雑誌』8月号の「窓」のコーナーに、「専任司書教諭必置を渇望する」と題する論考を発表されたというので、今日、図書館で読んできました。(原稿書きを優先し、今年も夏のIFLAとIASLの大会には出席せず。今、リヨンでIFLAが、このあと…

ねじれの固定化?

参院の審議に出る、学校図書館法改正の案が改めてきれいにPDFになっていたので、見た。参院でもほんとうに、審議されることになるんだなあ、感慨深い。 教諭をもって充てられる(定員化されない)専門的な職務を掌る司書教諭 専ら学校図書館の職務に従事する…

さてと、いったいいつ参議院での審議となるのか?

カレントアウェアネスのこの記事で、事態の進展を知ったわたくし。遅いぞな。 それで、仕方ないから参議院議員のHP見て、ほんとに議案が渡されてるのかねと確かめちゃったりして(ここ。衆法33にあるね)。なるほどなるほど、このページなんか見ると、もー知…

「真理」

すでにけっこう昔になっているが、そうは言っても、20年は経っていない。私が研究者をしてご飯を食べられたら、という希望を自覚したとき、真理を追究したい、と思っていたと記憶している。大学で出会った先生たちにあこがれたのだと思う。 その後、「真理」…

いやはや、「学校司書」がとうとう、法律にその名を刻まれるのですか。。

この記事を読んで、とうとう確実かと知りました。いやあ、このblogosの記事の内容を見ると、すごい議論の構造だなあ。これで、日本は学校図書館に二職種で固定ですね(日本の法律はそう簡単には改正されない、それがニッポン)。司書"教諭"と、学校司書とい…

自治労連やるなあ。

日本自治体労働組合総連合が、先月、「「学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案」についての見解」を公表していたことを知った(遅い。。)。ずばり、「学校司書の専任・専門・正規雇用の保障ができない法制化はすべきでない。」と、骨子案によ…

言うべきことを言う

STAP問題、、1ヶ月以上、イライラしていました。何重にも、この問題って、問題です(もともとあった問題がひとつの結晶として顕在化したということでしょうが)。日本学術会議の会長談話を読んでやっと、ここのところのイライラが、いったん解消された気もち…

特定秘密保護法案

反対しています。 私は、アメリカのNARAで開示された占領軍側の文書を見て博士論文を書きました。何度も通っていて、偶然、NARAに勤務する職員の方と私的に話をする機会を得ました。言葉を濁していましたが、時間の経った秘密文書の公開の可否を判断する業務…

「箱入りじいさんの94年。」

上記対談、やなせさんのお話は面白いが、糸井さんの相変わらずの頭の回転の速さ、視野の広さに圧倒されたような。図書館の世界も、こういう方たちにおもしろいと思ってもらえるようでありたいなと私個人は。そして、糸井さんの「役に立ちたいんですか、やっ…

2013秋冬ファッションと図書館

たまには少しはおもしろい話をしよう。 先日、この秋冬のファッションのトレンドをネットサーフィンで見ていたら、elleの「trend museum」なるものに、「library girl」というのがあった。7のところを見てくだされ。 BBCの「Arts and Culture」の記事「スー…

学校図書館への二職種併置の議論に誤解が?

最近、複数の方から、メールをいただいて、中村は学校図書館への二職種併置に反対なんですよね、学校司書の法制化に反対なんですよね、というふうに聞かれているのですが、、私は2職種に反対というよりも、2つの専門職の併置に反対してきたつもりでしたので…

「学校司書」の法制化にあたって考えるべきではないかと思うこと

すでに1年近く経ってしまっていてまことにお恥ずかしい仕事ぶりですが、2012年12月1日に、塩見昇先生にいらしていただいて、東京大学で開催した「日本の学校図書館専門職員はどうあるべきか:論点整理と展望」の記録ができました。当日の様子を、プロの速記…

家城清美先生の軌跡

学校図書館問題研究会の年次大会で松江・玉造温泉に行ってきました。こちらは玉作湯神社の願い石。こちらには数年前にもお参りしたことがあるのですが、静かながら強いエネルギーを感じるところです。 いろいろ書きたいことはあるが、、本日は、同志社女子中…

職員問題について、ひきつづきまして。

数年前にあるmookで見てから、欲しいと思っていた尾形アツシさんのワイルドな片口。少し前だけど、とうとう手に入れてしまったのね。 昨年終わりに、二方面からお声かけいただいて、職員問題について、以下の2つ、書きました。ちとさまざま多忙で、時間に追…

瓦礫処理問題と年明けのシンポジウムと

昨年、講演会講師を引き受けてくださった影浦先生から教えていただいて(影浦さんのブログ記事)、呼びかけ人リストを見ていたら、同じく講師をしてくださった中尾先生のお名前も見えました。 あとは、、以下で、午後は司会者をしまする。クルトー先生は、学…

ジェンダーと学校図書館:職員のはなしから

昨日、日本学術会議社会学委員会複合領域ジェンダー分科会主催の公開シンポジウム「雇用崩壊とジェンダー」に行ってみました。どんなのかを知りたい方は、こちらの日本学術会議の公開講演会・シンポジウムのページの10月13日のところのリンクをクリックして…

学校司書の法制化を考える全国の集い

行きました。1時間半って短いよなーと思っていたら、案の定、質疑応答なし。最後は組織の代表者が順番に立って、意見表明というか意見具申、いやいや陳情?そういう構造が用意されていた。あのー、わたくし組織に所属してないんですが、、(そういえば日本図…

MITメディアラボ

まずさいしょに、今週末からはじまる2回構成の連続セミナー「ホリスティック(総合的)な知を育む学校・図書館をつくる」のご案内(PDFファイル)をば。当日飛び込みでも、だいじょうぶ…かも。 で、最近、書店の平積みになってますね、標記の機関を特集した…

図鑑の出版ブームなど

わたしには今朝、聞こえてきました。学校図書館活性化協議会と文字・活字文化推進機構の主催で、「学校司書の法制化を考える全国の集い」なるものが、10月10日に開かれるそうですね。(うーん、、直接は関係ないけど、、領土問題も緊迫している、、) 政治も…

学校図書館の職員配置のあり方

日本の学校の校務分掌の問題(弊害)は、もう何年も前に、佐藤学先生が指摘している。たとえば著書『授業を変える 学校が変わる』(小学館、2000)では、次のように述べている。 日本の教師の労働時間の平均は週あたり52時間に及んでいる。労働省の基準を12…

図書館専門職養成の高度化を望む

教職大学院の半数が定員割れというニュース(例えば読売新聞のこれ)を見た数日後に、中教審答申が出て、修士課程での教員養成が提案されました。今の一種免許状と専修免許状という形から、基礎免許状と一般免許状という形になるという考えのようです。私は…

学校図書館専門職その2

改めて、議論は、学校図書館に「人」を、か、学校図書館に学校図書館専門職を、なのか、ということなのだ、ということだとわかった気がしています。ただ(いっぱい)人がいりゃいいというのじゃないですよ、職場/仕事は。 世界的にみて、学校図書館専門職の…

学校図書館専門職

悩みますが、やはり大変な危機意識があるので、また、やはり学校図書館研究者としての責任があると思ったので、書きます。私はかつて、千葉県市川市で2職種の職務分担についての調査を行い、論文を書いていますが、それは、2職種の制度の肯定、支持という私…

『電気じかけの俺たち:原子力の腹の中で2』

写真は、Pasila Libraryにあったオブジェ。赤ちゃんから、てっぺんのお年寄りまで。本の山をよじ上って行くんだよ。てっぺんのお年寄りが写真に収まりきってなくて、、ごめんなさい。 中尾ハジメ先生の新刊書『電気じかけの俺たち:原子力の腹の中で2』(SUR…