司書教諭資格付与科目の実践共有<学校経営と学校図書館>事後補足+"子ども哲学"紹介動画

昨日は、とてもいい質疑応答となり、大感激でした。もう少し時間があればよかったかなとも思いますが、記録を作って公開しますので、その記録に、注釈を付けるなどして、論点がクリアに見えてくるようにしたいと思っています。お楽しみに。 さて、昨日の私へ…

来週末は森美術館→立教大学へ?!

森美術館で開催中の村上隆センセーの五百羅漢図展、やっと行ってきました。ドーハ、ベルサイユ宮殿、でおもしろそーなことをやっていても、そこまでは行けるわけもございませんでした。やっと、東京で、ということで、楽しみにしていましたが、はじまってみ…

「図書館の自由」と学校図書館の話もう少し

前回のエントリで、日本の学校図書館関係者による図書館の自由の"偏"重が戦後の学校図書館史に及ぼした影響について示唆した。そのことをつらつら考えていたら、勤務先の修士論文の公開審査会で、堀尾輝久先生の国民の教育権論について取りあげたものがあり…

『大学図書館専門職員の歴史:戦後日本で設置・教育を妨げた要因とは』

標記のご本を、著者の利根川樹美子さんからお送りいただきまして、この戦後の図書館史研究がこうして1冊の本にまとまったのを見て、その"迫力"に、一言書こうと思いました。その時代を知る人もまだ多く生きている戦後史が、こうして詳細に、かつある意味で大…

「司書教諭資格付与科目実践共有の会」

2016年一年をかけて、立教大学池袋キャンパスを会場として、標題の会合をもつことにいたしました。初回は3月で、5、7、9、11月の隔月の土曜日もしくは日曜日で実施するべく、計画中です。司書教諭資格付与のための必修科目として司書教諭講習規程に定められ…

「図書館とソーシャル・キャピタル」事後

昨晩、実施いたしました。柴内康文先生の講演会「図書館とソーシャル・キャピタル」。いやーよかったです。来年の春に、本学司書課程紀要で記録を出しますので、皆さまご覧ください。本学の学術リポジトリからになります(学校・社会教育講座→St. Paul's Lib…

「図書館とソーシャル・キャピタル」

うれしいよーー!!柴内康文先生をお迎えして、2015年12月18日(金)の18:20〜20:20に、池袋キャンパスにて、公開講演会を開催いたします。詳細はこちら。 いつものことながら、私は動員をかけるようなことを一切しないので、大きな集まりにはならないと思い…

教科書を書きました。

このたび、樹村房から、司書教諭資格取得のための必修科目「学校経営と学校図書館」について、教科書を出版しました。こちらです。 大変に思い悩むところの多い今日この頃、このタイミングでの出版に、とまどいはありました。しかし、いつがベストタイミング…

某調査研究協力者会議の議事録を読んで。

いやあ。理屈に合わない制度を作ってしまってそれに基づいて何かしようとすると、こんなに混乱して大変なんですね、っていうのが感想です。原点に立ち返って制度を修正するのは早い方がいいと思うけど、法改正直後ではそんな議論できるわけもないし、このま…

「多文化」と図書館

ちょっと、思索不十分な話題で、断片的な書き方になりますが。 図書館の多文化サービス(multicultural library services)は、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリアの図書館の実践なんかが基本的には好意的に紹介されてきて、日本でも当たり前のように行…

「新陸前高田市立図書館基本構想」

標記の構想案が公表されていて、今、パブリックコメントが募集されていますね。この案が作成されるにあたって行なわれたらしいアンケート結果がすごく興味深いです。住民の属性も、東京にいる私の目にはなるほどという思いですし、回答も、率直ですごく興味…

フランスの学園モノ映画

久しぶりにフランス映画を観た。「パリ20区、僕たちのクラス」。 ここ数年で、フランスの学校図書館の紹介が増えているので、フランスの学校についても知りたいと思われた方にはお薦めかも。パリの中でも移民の多いエリアの中学校のお話。私はフランスの学校…

インサイド・ヘッドにアメリカを見る

またピクサーの映画。ネタバレまではしたくないし、ちょっとだけ書く。 まず、原タイトルはInsideout。改めて、なんでタイトルを変えるかなと思う。意味、違う気がするんだけど。かつ、はっきり申しまして、冒頭の、日本配給向けのミュージックビデオ、ほん…

「お願いだからやめて」

昨日の安保関連法案の衆院特別委員会での採決の記事で、辻元清美氏が最後、「お願いだからやめて」と委員長に詰め寄って叫んでいたという記事を読み、映像を見て、ほんとうにしみじみしてしまった。昨日の私の気もちは、お願いだからやめて(涙)、とはちょ…

食と教育

「Fed Up」という映画をご存知でしょうか。私は、先日、妹から教えてもらって知りました。日本語でも、議論しているウェブページはあるので、検索してみてください。とはいっても、紹介しておきながら、私はまだ観られておりません。ただ、ちょっとこの後、…

反知性主義と向き合う

図書館の関係者が、私たちは知的自由を守るのだ、という主張は今や聞き飽きるほど言われているが、図書館の営みは反知性主義と闘うことでもあるなあ、知的自由と反知性主義の関係はどうとらえたらいいのかしら、と最近よく思う。 雑誌『現代思想』の2月号の…

ベイマックスにアメリカを見る

複数のタスクを抱え脳内が錯綜していたので、思い切ってescapeして、ベイマックスを観てきました。観終わってすぐの感想が、「こういう映画は日本からは生まれないわ。」でした。近代の図書館の思想を理解したければ、アメリカ文化を知る必要があるというの…

働き方について

若い女性から、最近、ときどきメールをいただきます。20代後半の方たち。働き方、生き方についての相談だと思ってます。こちらも試行錯誤しているところなんですがね、、 シェリル・サンドバーグ女史の『Lean In』もいいけど、今朝、見かけたこんな記事もシ…

「消える職業」

『週刊現代』の2014年11月1日号の記事(ネット上で見ることができるもの)が話題だそうで、「図書館員の補助員」が入っているという記事も見ちゃったから、原文を探して読んでみるかと思ったら、これのモトネタ、1年以上前に出された論文???「図書館員の…

「市民による知識創造の可能性」

全学部生向けの標記タイトルの授業を、この秋、社会学部の先生などといっしょに担当しています。今年、初めての取り組みなので、学生さんのリアクションペーパーを毎週、担当者全員で真剣に読んで、次週に向けてまた考えて話し合って、進めています。このリ…

Library ScienceのSciencesにおける位置

勤務先の大学が、文科省のスーパーグローバル大学の事業に採択されちゃったりなんかして(ここに発表あり)、でもって、その構想名に「グローバルリベラルアーツ」なんてあるものだから、それって何なのかなーと考えていた。 そうしたら、偶然、その「勤務先…

学校司書法制化のまとめなど

こちら、今井福司さんのまとめ@カレントアウェアネスE。いっぱいリンクあり。 当方は、今週末(9月7日)、熊本にて、日本図書館文化史研究会の2014年度研究集会で、吉田右子氏と松本直樹氏とともに、「戦後日本における図書館情報専門職の教育史:司書・司書…

勇気か根気か体力か

宮部頼子先生が『図書館雑誌』8月号の「窓」のコーナーに、「専任司書教諭必置を渇望する」と題する論考を発表されたというので、今日、図書館で読んできました。(原稿書きを優先し、今年も夏のIFLAとIASLの大会には出席せず。今、リヨンでIFLAが、このあと…

「調べ学習」批判、これどうなの?

この読売新聞の記事、どうでしょう? 徳島大で論文の書き方を指導する山口裕之准教授(43)は、ネットの文章を丸写しした新入生を注意したところ、「一生懸命調べてきたのに、なぜダメなんですか?」と困惑された経験が何度もある。 学生の話から浮かび上…

成田喜一郎先生とともに

おととい、NDL国際子ども図書館で、講演会「子どもの探究活動と図書館の可能性」と題する講演会に登壇しました。尊敬する、成田喜一郎先生の、聞き手としてです。まことに、まことに、光栄なことでした。成田先生が当日のお話しの内容を、ここで公表してくだ…

ねじれの固定化?

参院の審議に出る、学校図書館法改正の案が改めてきれいにPDFになっていたので、見た。参院でもほんとうに、審議されることになるんだなあ、感慨深い。 教諭をもって充てられる(定員化されない)専門的な職務を掌る司書教諭 専ら学校図書館の職務に従事する…

さてと、いったいいつ参議院での審議となるのか?

カレントアウェアネスのこの記事で、事態の進展を知ったわたくし。遅いぞな。 それで、仕方ないから参議院議員のHP見て、ほんとに議案が渡されてるのかねと確かめちゃったりして(ここ。衆法33にあるね)。なるほどなるほど、このページなんか見ると、もー知…

「真理」

すでにけっこう昔になっているが、そうは言っても、20年は経っていない。私が研究者をしてご飯を食べられたら、という希望を自覚したとき、真理を追究したい、と思っていたと記憶している。大学で出会った先生たちにあこがれたのだと思う。 その後、「真理」…

いやはや、「学校司書」がとうとう、法律にその名を刻まれるのですか。。

この記事を読んで、とうとう確実かと知りました。いやあ、このblogosの記事の内容を見ると、すごい議論の構造だなあ。これで、日本は学校図書館に二職種で固定ですね(日本の法律はそう簡単には改正されない、それがニッポン)。司書"教諭"と、学校司書とい…

自治労連やるなあ。

日本自治体労働組合総連合が、先月、「「学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案」についての見解」を公表していたことを知った(遅い。。)。ずばり、「学校司書の専任・専門・正規雇用の保障ができない法制化はすべきでない。」と、骨子案によ…