京都から東京に移りました。

ブログも引越いたしました。

さて,古いブログでの最後の日記は,モロッコへのはじめての調査旅行でした。あれから,大学を移るということがあったために,目の前の作業に日々追われていました。

日本では震災があり,原発事故がありました。一方で,北アフリカは劇的な政治変動を経験しているようです。モロッコはそれほど劇的なことが起きているようには私には見えずにいますが,4月28日にはマラケシュでテロがあったのは,日本のマスメディアも取り上げていたような気がします。一方で,モロッコで,国王の権限縮小等を盛り込んだ憲法改正案が国民投票の結果,承認されたというニュースを耳にした方は,多いでしょうか少ないでしょうか。外務省のウェブページに,外務報道官談話が載っていました。しかし,昨日のラジオイランの日本語サイトには,まだまだデモが起きているというような記事が。さらに英語で検索するといろいろ出てくるなあ。。

実際,ここ数ヶ月ほどの間に,モロッコの人たちとのメールのやりとりで,なんだか息苦しい感じを私は受けるようになっています。少なくともモロッコ人の人は,いろいろ慎重な感じ。。研究のための各種調整等も,まったく進まなくなりました。

だけれど,モロッコの人たち,街の雰囲気は,ラバトだけ,数日だけ,訪れたにすぎないけれど,昨年の段階では穏やかだったと感じました。ですので,あの街がデモの人でいっぱいになるのが,想像がつかないし,王様につめよるなんていうのも,まったく想像がつかないというのが,正直なところです。

日本も,震災,原発事故からもうすぐ5ヶ月になろうとして,今となれば,東京はただ見るだけなら,節電が日常になった,というくらいしか,災前(御厨貴先生のことばですけれど,私は腑に落ちて使いたいけれど,批判があるらしいですね)と変らない,とも見えるのかもしれない。でも,実際は,みんな,変ったよね?

明日以降,9月から,立教大学司書課程主催として開催する公開連続講座の企画について,書きたいと思います。