図鑑の出版ブームなど

 わたしには今朝、聞こえてきました。学校図書館活性化協議会と文字・活字文化推進機構の主催で、「学校司書の法制化を考える全国の集い」なるものが、10月10日に開かれるそうですね。

(うーん、、直接は関係ないけど、、領土問題も緊迫している、、)

 政治も、、

 先日、福島を訪問したときに出会った、「日々の新聞」(日々の新聞社発行)を定期購読しはじめた。9月15日号2面に、9日に行われたといういわき市議選の投票率が50.05%と過去最低であったことについて、その理由等が議論されていた。政治に対する「あきらめ」とか「虚無感」とか「無力感」とかいったことばが。。国政選挙も近いようだけれど、3.11を経験して、研究者は政治や社会の意思決定にむけて、主義主張を明らかにしたりしませんよ、なんていう逃げの態度では、もういられないんだよね、たぶん。。ハァ、重いですね、、

 はてさて、少し違う方向を向いてみよう。
 最近、書店に行くと、図鑑が流行ってるみたいですよね。ネットにも、そんな記事あり。日経トレンディのこの記事SankeiBIZのこの記事。こういう流れが、科学教育、科学リテラシーへのpost 3.11の新しい潮流に合流していったり、、するのかな。というか、すでに関係あるのかな。

 あと、最近の本屋さんで私の目につくのは、ロジカル・シンキングの本ねぇ。先日、大手町の八重洲ブックセンターに行ったら、いっぱい見かけたでやんす。やっぱり、こういう状況を見ても思うけど、アメリカのビジネスマン向けの啓発本みたいなので訴えられているロジカル・シンキングだのクリティカル・シンキングだのと、探究学習で育成する力(information literacyをおそらく含んで)が地下水脈でどう結びついているか、社会思想史、哲学史の観点から、きちんと確認しないととあかんね。プラグマティズムとの関係、と、、それだけじゃたぶんないけど。。このへん、学校図書館の思想の原点やねぇ(私見)。今、『学校の公共性と民主主義:デューイの美的経験論へ』(上野正道、東京大学出版会、2010)を読みはじめたんだけど、ヒントがあるかんじ。

 で、図書館について最近見かけて気になってるのが、このブログ、The Gucci Postっていうのの、岩手県の紫波町の図書館のこと。「情報攻撃型図書館」とな!どなたか、こちらの図書館にいらしたら、お話お聞かせください。わたくしは以前から彼のブログを時々読んでいたのですが、わたくしからすると突然、図書館が。しかも遠藤周作とかいって!お金儲けだけ考えてる人ぢゃないわけだ(なんとなくわかってたけど)。ま、ある意味、アメリカ的な方なのかな。一方わたくしは、藤巻兄弟も嫌いじゃございませんで、そうですねえ、もうずーっと、特に兄については、彼の発言をニヤニヤ読んでましたので、まあようするに、経済の予測というものは、まったく素人なのでありますが、お二人は両極端的に違うことを言っていても、両方読んでみようと、まあ、そういうお二人なのでしょうね、日本のわたくしのような一般人?にとって。藤巻兄も、図書館、行くのかなあ。

(2012.9.12追記)今日、COREDO日本橋のタロー書房の横を通ったので、見てきました。ら、「知的生産」というコーナーがあって、ロジカル・シンキングだけじゃなくて、米国流と思われるビジネス、経営のための各種思考法、問題解決のハウツーの本が並んでおった。八重洲ブックセンターより、この手の本はまとまって置かれてたかも。書棚2つ分かな?かなりありました。こういうビジネス系実用書で取り上げられている力と、学校図書館専門職が育成するとして主張している力、この地下水脈のつながりとともに、違いの方も、整理しておいた方がいいよね。ま、政治同様、経済とも、教育は切っても切り離せないわけではありますが。