「市民による知識創造の可能性」

 全学部生向けの標記タイトルの授業を、この秋、社会学部の先生などといっしょに担当しています。今年、初めての取り組みなので、学生さんのリアクションペーパーを毎週、担当者全員で真剣に読んで、次週に向けてまた考えて話し合って、進めています。このリアペというのがおもしろくて、思いがけない方向で学生さんと対話していく必要性が生じてきているように感じています。
 今や、前の世代が、若い世代に習うべきことが多いとも実感。昔はよかったじゃないですけれど、そういう方向に思考をもっていきたくはないなー。過去の知識共有のしくみと、これからの知識共有のしくみはどんどん違ったものになてくるようなので、そこを前向きに捉えていきたい。そのいっぽうで、過去のインターネットや携帯の普及以前の時代を知るものだからこそ言えることもあるなと。例えば内田樹さんのこんな議論。おもしろい。やはり、ウェブ、図書館、そのほかの方法で手に入れる情報の違い、そして図書館だからできることというのは、もっと言語化していかないといけないですね。