SPL2016公開

 今年度の本学司書課程紀要を学術リポジトリこちらに公開しました。手前味噌ですが、充実の内容になったと思います。特に、巻頭の二つの特集(公開講演会記録)は、必読ですわ。日本語訳もありますからねっ。
 アメリカからいらしていただいた、キャロル・ダンカン(Carol Duncan)先生の「A "New Museum" and a "New Library" a Century Ago: The Career of John Cotton Dana, Radical Democrat」は、アメリカ文化史研究としても読み応えがあると思います。あの格調高い講演、聴いていただいた方もいらっしゃると思いますが、今、思い出しても、ちょっと準備は大変だったけれど、やってよかった!と心の底から思った公開講演会でした。
 続く、スペインのバルセロナからいらしてくださったジョアン・ポルテル・リフ(Joan Portell Rifà)先生の「La literatura i les biblioteques per a nens i nenes a Espanya: Una petita introducció a la història i a les noves tendències de la lectura」は、アニマシオンを通してスペインの読書に関わる活動に関心をもっている方が少なくないと思いますが、その背景を理解するのにとてもいい内容だと思います。正直に言って、日本のアニマシオンの運動って、スペインの状況からあまりにもかけ離れているよ。日本版アニマシオンとしてもう別物なのじゃないかとすら私個人は思っておる。オリジナルと違うから駄目だということもなかろうが、、、
 その他、アメリカその他、世界に広がるオンラインでの図書館情報学教育について、数本の論考あり。あっ、今年、IFLAが開催されるポーランドの図書館の見学記もあります。ぜひご覧ください。