『St. Paul's Librarian』2017年度号発行+ブロックチェーンの話の続き

 立教大学司書課程紀要St. Paul's Librarianの2017年度号(No.32)を発行しておりましたが,昨日,学術リポジトリでも公開しました(こちら)。目玉はもちろん,昨年のサンドラ・博士の講演会記録ですね。そして,11月に行った公開シンポジウム「図書館・文書館の最新動向2018」も読みごたえのある記録になっていると思っています。また,LISのオンラインのプログラムを模索しようと基礎研究を続けており,サンドラのサンノゼ州立大学のオンラインプログラムがどうなっているかについての資料も,東山さん(当時は本学学部生,今,院生)に翻訳してもらって掲載しました。さらに,藤原さん(本学院生)には,図書館実習の実施のあり方について,インターネット上の情報を整理してもらいました。二人ともしっかりとまとめてくれて,ありがたいです。その他,多数の学生さんたちにお世話になりました。ありがとうございました。
 
 さて,数日前に書いた,図書館へのブロックチェーン活用についての話なのですが,日本語でどのくらいの情報が手に入るのかなと思って,調べてみました。直接的に図書館関連でというと,今年に入ってから,カレントアウェアネスeで,例えばこんな感じで,記事が出ていますね(この記事の末尾のリンクで,NDLの阿部さんの記事が紹介されていますが,これも参考になりました)。直接,図書館を語っているわけではないのですが,このNTTデータによる説明ページはすごくわかりやすいと思います。将来性まで含めて,よくわかるように書かれていると思いました。
 電子書籍をみなさん,使っているでしょうか?私はKindle Voyageを(愛用とまではいかないが)使っていますが,やっぱりなんというか,近代の印刷物,図書の世界をデジタルでどう表現するかという技術だなと感じるのですね。一方で,ブロックチェーンによって,まったく違う書籍のあり方が出てくるのかなと思わされたのが,この記事です。正直,技術的に私にはわかっていないことが多くて,完全にこの記事を理解できたという感触はもてていないのですが,新しい記録・知識共有のあり方があり得る,ということは少なくともわかりました(笑)。