政治家の言葉の有る無し

カブールの空港に市民(男性だけ)が押しかけている映像がSNSに出回っているのを見て,言葉がみつからない。アフガニスタンから米軍が撤退することについて,私は軍事や政治の専門家ではないので,その是非を議論することはここではやめておく。しかし,わずか1週間前のバイデン大統領の会見を改めて観ると,これまた絶望的な気もちになる。

 

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これは数か月前のことだが,今年4月21日に菅首相がバイデン大統領と会談し,揃って会見に臨んだ。

この時ショックだったのが,菅首相が,アメリカの記者からの問いを完全に無視したことであった(25:03以降)。いったいどうしたらこんなことが起きるのか,まさか通訳とのトラブル?もしくはそのようなトラブルがあったフリ?と考えさせられた。

 

しかし,では,記者からの質問に,バイデン大統領は「NO」「YES」をはっきり言ってはいるが(最初の映像),結局,根拠は不十分であったとしか思えない事態(いや,もしかして一世一代の?嘘をついていたのかもしれない事態)を目の当たりにして,両国のリーダーは結局,根本のところでは同じなのかと悲しく...なった。

 

アフガンからの米国・英国のテレビ中継を観ながら,アジアが欧米流の民主主義や人権の文化をものにすることが難しいかを改めて思い知らされたような気がしている。となれば,図書館も学校教育も,アジア流,日本流にしかなり得ないのだろうし,欧米から何を学ぶか,いかに学ぶか,改めて考える必要があるのでしょう。まあ,日本は,ある意味,そういうことをずっと考えてきたとも思いますが...

 

(2021.8.17追記)

あの後,国務長官が出てきた。

びっくりしましたわ。未来映画に出てくるよくできたロボットみたいだ...。コメントしている人の中に,ホログラムみたいだと言っている人がいたな...。これも現代アメリカの政治家の言葉という。