自治労連やるなあ。

 日本自治体労働組合総連合が、先月、「「学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案」についての見解」を公表していたことを知った(遅い。。)。ずばり、「学校司書の専任・専門・正規雇用の保障ができない法制化はすべきでない。」と、骨子案による法制化に反対している。おーーー、骨子案による法制化の流れに対して反対をずばり言えたのは、すごい。「学校司書」という名称が法律に刻まれるだけでもいい、一歩前進っていう声が多勢なんだろうなと私は思っていたから、なんか、自治労連やるなあと素直に感動してしまった。というか、共産党なんですかね。
 最近、学校図書館職員制度改正運動の戦後史を、かなり本気で資料を集めて見直したら、やっぱり、時代時代に、「ほんとは二職種制は危うい」って気づいて発言してきた人はいるんだな。ただこれがなぜ主流にならなかったかって話なんだよね。そのうち、こうした人たちの系譜を整理し、なぜそうならなかったかを分析できないかと思っております。やっぱり、国際経験のある研究者が多いかな、こういう発言をしているのは。でも、日教組でもこういう議論しているし。司書教諭で自らこういう発言ちゃんとしちゃっている方もいたし。思い切った発言をしている人が、ここ数年よりずっとたくさん、過去にはいたなあという印象。みんな、責任感があったと見ることもできそう。1997年の法改正が、業界の分断を確かなものにしてしまったのかなあ。
 原発の問題にしても、どうしてこうなったか、っていうと、、もちろん、反対した人たちはゼロじゃないわけですよね。だけど、こうなった、なっている。なんでっていう構造を解明して次に生かしていかないと、ただ反対してたって、ある意味で左派過激派っていうか、徹底した理想主義者っていうか、そんなふうに受けとめられちゃうよね。こんなこと考えていると、私は、学校図書館について、きっと理想主義者なのねと思ってしまう。日本の現実についていけていないと申しますか。

2014.5.19追記:「二職種制」というのは、「二"専門"職制」という意味です。