2014-01-01から1年間の記事一覧

ベイマックスにアメリカを見る

複数のタスクを抱え脳内が錯綜していたので、思い切ってescapeして、ベイマックスを観てきました。観終わってすぐの感想が、「こういう映画は日本からは生まれないわ。」でした。近代の図書館の思想を理解したければ、アメリカ文化を知る必要があるというの…

働き方について

若い女性から、最近、ときどきメールをいただきます。20代後半の方たち。働き方、生き方についての相談だと思ってます。こちらも試行錯誤しているところなんですがね、、 シェリル・サンドバーグ女史の『Lean In』もいいけど、今朝、見かけたこんな記事もシ…

「消える職業」

『週刊現代』の2014年11月1日号の記事(ネット上で見ることができるもの)が話題だそうで、「図書館員の補助員」が入っているという記事も見ちゃったから、原文を探して読んでみるかと思ったら、これのモトネタ、1年以上前に出された論文???「図書館員の…

「市民による知識創造の可能性」

全学部生向けの標記タイトルの授業を、この秋、社会学部の先生などといっしょに担当しています。今年、初めての取り組みなので、学生さんのリアクションペーパーを毎週、担当者全員で真剣に読んで、次週に向けてまた考えて話し合って、進めています。このリ…

Library ScienceのSciencesにおける位置

勤務先の大学が、文科省のスーパーグローバル大学の事業に採択されちゃったりなんかして(ここに発表あり)、でもって、その構想名に「グローバルリベラルアーツ」なんてあるものだから、それって何なのかなーと考えていた。 そうしたら、偶然、その「勤務先…

学校司書法制化のまとめなど

こちら、今井福司さんのまとめ@カレントアウェアネスE。いっぱいリンクあり。 当方は、今週末(9月7日)、熊本にて、日本図書館文化史研究会の2014年度研究集会で、吉田右子氏と松本直樹氏とともに、「戦後日本における図書館情報専門職の教育史:司書・司書…

勇気か根気か体力か

宮部頼子先生が『図書館雑誌』8月号の「窓」のコーナーに、「専任司書教諭必置を渇望する」と題する論考を発表されたというので、今日、図書館で読んできました。(原稿書きを優先し、今年も夏のIFLAとIASLの大会には出席せず。今、リヨンでIFLAが、このあと…

「調べ学習」批判、これどうなの?

この読売新聞の記事、どうでしょう? 徳島大で論文の書き方を指導する山口裕之准教授(43)は、ネットの文章を丸写しした新入生を注意したところ、「一生懸命調べてきたのに、なぜダメなんですか?」と困惑された経験が何度もある。 学生の話から浮かび上…

成田喜一郎先生とともに

おととい、NDL国際子ども図書館で、講演会「子どもの探究活動と図書館の可能性」と題する講演会に登壇しました。尊敬する、成田喜一郎先生の、聞き手としてです。まことに、まことに、光栄なことでした。成田先生が当日のお話しの内容を、ここで公表してくだ…

ねじれの固定化?

参院の審議に出る、学校図書館法改正の案が改めてきれいにPDFになっていたので、見た。参院でもほんとうに、審議されることになるんだなあ、感慨深い。 教諭をもって充てられる(定員化されない)専門的な職務を掌る司書教諭 専ら学校図書館の職務に従事する…

さてと、いったいいつ参議院での審議となるのか?

カレントアウェアネスのこの記事で、事態の進展を知ったわたくし。遅いぞな。 それで、仕方ないから参議院議員のHP見て、ほんとに議案が渡されてるのかねと確かめちゃったりして(ここ。衆法33にあるね)。なるほどなるほど、このページなんか見ると、もー知…

「真理」

すでにけっこう昔になっているが、そうは言っても、20年は経っていない。私が研究者をしてご飯を食べられたら、という希望を自覚したとき、真理を追究したい、と思っていたと記憶している。大学で出会った先生たちにあこがれたのだと思う。 その後、「真理」…

いやはや、「学校司書」がとうとう、法律にその名を刻まれるのですか。。

この記事を読んで、とうとう確実かと知りました。いやあ、このblogosの記事の内容を見ると、すごい議論の構造だなあ。これで、日本は学校図書館に二職種で固定ですね(日本の法律はそう簡単には改正されない、それがニッポン)。司書"教諭"と、学校司書とい…

自治労連やるなあ。

日本自治体労働組合総連合が、先月、「「学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案」についての見解」を公表していたことを知った(遅い。。)。ずばり、「学校司書の専任・専門・正規雇用の保障ができない法制化はすべきでない。」と、骨子案によ…

国立青少年教育振興機構と国立国会図書館国際子ども図書館の調査研究プロジェクト

研究者って何なのだろうと本気で考え込んでしまう今日この頃です。原発事故、特定秘密保護法、学校図書館法、STAP問題、等々、、さまざまなできごとが、今、研究者の社会的な使命について明らかにすることを迫っていると感じます。倫理の問題でもありましょ…

言うべきことを言う

STAP問題、、1ヶ月以上、イライラしていました。何重にも、この問題って、問題です(もともとあった問題がひとつの結晶として顕在化したということでしょうが)。日本学術会議の会長談話を読んでやっと、ここのところのイライラが、いったん解消された気もち…