言うべきことを言う

 STAP問題、、1ヶ月以上、イライラしていました。何重にも、この問題って、問題です(もともとあった問題がひとつの結晶として顕在化したということでしょうが)。日本学術会議の会長談話を読んでやっと、ここのところのイライラが、いったん解消された気もち。やっぱり、きちんと言うべきことを言わねばと思いました。独立行政法人公益法人等等あらゆる日本の組織が、ガバナンスを再点検しなければならない状況なのじゃないかと思います。ガバナンスのしっかりしていない組織が発言・行動すると、恐ろしいことになる。
 ところで、国際子ども図書館で携わっていたプロジェクト、「中高生向け調べものの部屋の準備調査プロジェクト」がひと段落となりました。近々、2年の調査・研究の成果が報告書になるはず。このプロジェクトでは、私は言いたいこと、言うべきと思ったことを、正直に言ってきました。国際子ども図書館には、ここまで自由に発言させてもらって、感謝しかありません。国立国会図書館法に基づく(立法府である国会に属する)国際子ども図書館学校図書館に提言等しようとすることには、なんらかの難しさがあるのじゃないかと推測します。しかしそうした限界があるかもしれないということには私はまったく知らない顔をして、学校図書館学校図書館たろうとするなら、という立ち方を譲らないで、このプロジェクトでは発言してきて、それを許してもらえました。感謝、感謝。
 今、別の共同研究で、戦後の学校図書館職員養成史をまとめています。ここでは何を言うべきとなるでしょうか。
 この新聞記事にあった、北沢宏一先生の言葉を戒めとせねば。言いたいことを言うためにデータを見てしまうというようなことは、きっと誰もがしてしまう。。それを常に戒める態度が、必要ですね。

科学技術振興機構理事長の北沢宏一・東京都市大学長は「一般的に学生は、教授がこうだと言うと、それに沿ったデータを出したがる。いいデータを早く出したいと思う気持ちがある。今回はその典型ではないか」と推測した。