11月からイベント続き

我ながら、ひえ〜!!といういきおいで、毎週末なんだかんだと、企画ものの実施をしております。

港千尋先生と河野哲也先生との会は、思想家・哲学研究者と図書館について語り合う、もうそれはそれはぜいたくな会合でありました。記録をなんらか公開したいと思っておりますが、さてはて。

それで、昨日のトーダイでの会合ですが、学校図書館職員について、現状のド延長線上に、学校司書が制度化されればよいというふうに考えるのではなく、大局的に、学校図書館にはどのような職員がおかれどのように働くことが望ましいのか、その職員はどのように養成するのかを一度立ち止まって考えるべきとのメッセージは、当日会場にいらした方たちには伝わったのではないかとわたくし個人は思っております。申しあげておきますが、あの日のお二人の先生のご発表の内容は、事前に打ち合わせやすり合わせはしておりません。また、お二人が、わたくしのブログ等での発言など、見ておられるとも思いません。大局的にみれば、あの意見で一致するということだと私は受けとめております。さて、こちらも、LIPER3の方で記録集が出されると思いますので、ぜひともお目どおしくださいませ。

昨日議論したもっとも大きな論点は、学校図書館職員の専門性は教諭としてのものか図書館員としてのものか、またその養成を大学で行うというとき、学問の基盤はどこにあるかということが問われるが、それは教育学なのか図書館情報学なのか、という点だったと思います。(これを、現状の司書教諭か学校司書か、という議論と聞いた方は、少なくともあのとき会場におられた方には皆無と思いますので、記録集で読まれる方は、丁寧にお読みください。当面、このブログだけが情報源の方も、ご注意ください。)

なお、わたくしが当日に申しました一言を改めて書きたいと思います(メモを作っていたので、これをだいたい読み上げたのであります)。

これから申しあげることは、わたくし個人の思いですが、この職員問題は、学校図書館が課題解決学習の場であるとか、学校図書館専門職はそれを教えるのだとかいう言説について、じっさいにそんなことが可能なわたくしたちであるのか、ということが問われる、そういう存在だと思っております。つまり、わたくしたちがいかに意見を交わして理解を深め、いかにこの職員問題に取り組むか、解決するか、ということは、わたくしたちの専門性の試金石だと思っております。充実した対話の集会となるよう、本日おいでいただきましたみなさまには一人一人、ご協力をいただきたく存じます。

ようするに、自分たちの課題も解けない人が、課題解決学習を指導したいなんていうことは言えないんじゃないかしら、ということです。業界内外で対話を積み重ねて、その先に、法改正を実現したいと思います。