戦後日本の女性の生き方


亡き伯父にむか〜しむかし、食べさせてもらった、市川インター近くのお店の千葉県本八幡のジャンボエビフライ。相変わらずの大きさで、とっても美味しかった!

 週末に、80歳を過ぎたご夫婦が結婚を決めたころ、新婚時代のお話を伺う機会があった。旦那さまが6歳年上で青年期が戦時中であったという戦中派。全体としてごく短い時間ではあったのですが、まずは旦那さまのお話をうかがってから、奥さまのお話をうかがいました。これが、いやはや、大変に、興味深かったです。ちなみに私の母は80くらいですが、父が5つほど年下なので、戦争の記憶は母の方がはっきりしている。しかし母の家は、ロシア・アメリカにかぶれてちょっと変わった家だったから、経験がどうも多くの人たちと違うようなのですね。今回、母とほぼ同い年で、しかし年上の戦中派の男性と結婚した女性の生き方についてうかがって、ほんとうに興味深かったです。とにかく私はこの、現在、80代(もしくは、チャンスはあまり無いですが90代)の方たちのお話というのが、自分でもなぜか分かりませんが、ものすごく興味深く感じられるのです。読むのと聞くのじゃ大違いと私が書くと、読み書き能力という意味でのリテラシーが無いなあとあきれられてしまうのかなと思いつつ、このジェネレーションの女性の生き方について、関心があるもので、それなりに読んできたと思うのですが、今回、また新たな事例を聞いて、なるほどね〜と大興奮でした。最近思うのは、一口に主婦の生き方と言っても、戦後日本では、キャリア女性よりずっと幅、つまり多様性があるのじゃないかなということ。主婦の方でよくものを考えておられて、自分を貫いておられる方の学びというのは、ほんとうに深い。経済的自立を追求しない条件のもとで、いかに自らの人生を個として進めていくか。経済的なものだけでなく、家制度であるとかなんとかかんとか、変えられない条件がはっきりあるから、今の、より自由になっている時代の女性とは違うかたちで、ほんとうに頭使って、考えて生きてるよね、などと。
 というところで、さいごに、今回、友人たちとまとめた冊子のご紹介。同志社女子中学校・高等学校の図書・情報センターにお勤めだった家城清美先生の、司書として、司書教諭としての半生を描いた1冊です。こちらも、女性の生き方を考えさせてくれるところがあります。1冊2,000円(送料込)でお分けしています。関心をもってくださった方は、中村までメールでご連絡ください。アドレスはいつもの、yurikon(あの記号)rikkyo.ac.jpです。31日には龍谷大学で出版記念会を開いて、家城先生にお世話になった方たちがたくさん集まって、漢那先生から沖縄の学校図書館史についてご講義をいただき、鬼河童で久しぶりにのんで、と〜っても楽しかったです。ご出席いただいたみなさまには、お世話さまになりました。ありがとうございました。
(2013.9.4追記)冊子について、領収書がご入用の方は、メールでその旨、お知らせください。冊子送付の際、同封いたします。