「図書館とソーシャル・キャピタル」

 うれしいよーー!!

柴内康文先生をお迎えして、2015年12月18日(金)の18:20〜20:20に、池袋キャンパスにて、公開講演会を開催いたします。詳細はこちら

 いつものことながら、私は動員をかけるようなことを一切しないので、大きな集まりにはならないと思いますが、それも狙っていると申しますか、ぜひ、図書館関係者に、柴内先生と出会って、直接語り合っていただきたいのです。質問も、authenticなものが出てくるだろうと期待しています。
 今般、「学校経営と学校図書館」の教科書を出版しました。これをいっしょに書いてくださった、哲学研究者の河野哲也先生と同様、私が、図書館界の外から、図書館をぜひ語っていただきたいと強く思ってきた方が、今回の公開講演会講師の社会学者の柴内康文先生です。もっとも、今回は、図書館を正面から、がっぷり語っていただく、というのではおそらくなくて、まずはソーシャル・キャピタル論の講義をしていただいて、そのうえで、ソーシャル・キャピタル論の側から、図書館がどう見えるか、ということを教えていただく、という感じになるのかなと思っています。図書館学者の性か、私は社会学をはじめとして、他分野のおもしろい本を読んだときには、索引で図書館関係の用語が出てきている箇所をチェックしています。柴内先生が翻訳された、ロバート・D・パットナムの名著/大著『孤独なボウリング:米国コミュニティの崩壊と再生』でも、同じことをしました。それで、これは、よく学んでみたい、と思ったのです。
 日本に「コミュニティ」があったのか、そもそも「コミュニティ」ってなんだ、というようなことを、日本にこの本の議論をもってこようとすると考えてしまって、なかなか前に進まない感じが私はあるのだけれど、そのへんも、今回の講演会をうかがって、少し整理できるのかどうなのか、私個人はこんなレベルの関心なのですが、図書館についての理解が深まることは間違いない。図書館界の外から、適切な人に、問いかけてもらえる幸せでわくわくしています。
 事前申込不要ですので、お時間のある方は、ふらっと、いらしてください。