国立青少年教育振興機構と国立国会図書館国際子ども図書館の調査研究プロジェクト

研究者って何なのだろうと本気で考え込んでしまう今日この頃です。原発事故、特定秘密保護法、学校図書館法、STAP問題、等々、、さまざまなできごとが、今、研究者の社会的な使命について明らかにすることを迫っていると感じます。倫理の問題でもありましょ…

言うべきことを言う

STAP問題、、1ヶ月以上、イライラしていました。何重にも、この問題って、問題です(もともとあった問題がひとつの結晶として顕在化したということでしょうが)。日本学術会議の会長談話を読んでやっと、ここのところのイライラが、いったん解消された気もち…

特定秘密保護法案

反対しています。 私は、アメリカのNARAで開示された占領軍側の文書を見て博士論文を書きました。何度も通っていて、偶然、NARAに勤務する職員の方と私的に話をする機会を得ました。言葉を濁していましたが、時間の経った秘密文書の公開の可否を判断する業務…

「箱入りじいさんの94年。」

上記対談、やなせさんのお話は面白いが、糸井さんの相変わらずの頭の回転の速さ、視野の広さに圧倒されたような。図書館の世界も、こういう方たちにおもしろいと思ってもらえるようでありたいなと私個人は。そして、糸井さんの「役に立ちたいんですか、やっ…

2013秋冬ファッションと図書館

たまには少しはおもしろい話をしよう。 先日、この秋冬のファッションのトレンドをネットサーフィンで見ていたら、elleの「trend museum」なるものに、「library girl」というのがあった。7のところを見てくだされ。 BBCの「Arts and Culture」の記事「スー…

学校図書館への二職種併置の議論に誤解が?

最近、複数の方から、メールをいただいて、中村は学校図書館への二職種併置に反対なんですよね、学校司書の法制化に反対なんですよね、というふうに聞かれているのですが、、私は2職種に反対というよりも、2つの専門職の併置に反対してきたつもりでしたので…

「学校司書」の法制化にあたって考えるべきではないかと思うこと

すでに1年近く経ってしまっていてまことにお恥ずかしい仕事ぶりですが、2012年12月1日に、塩見昇先生にいらしていただいて、東京大学で開催した「日本の学校図書館専門職員はどうあるべきか:論点整理と展望」の記録ができました。当日の様子を、プロの速記…

戦後日本の女性の生き方

亡き伯父にむか〜しむかし、食べさせてもらった、市川インター近くのお店の千葉県本八幡のジャンボエビフライ。相変わらずの大きさで、とっても美味しかった! 週末に、80歳を過ぎたご夫婦が結婚を決めたころ、新婚時代のお話を伺う機会があった。旦那さまが…

家城清美先生の軌跡

学校図書館問題研究会の年次大会で松江・玉造温泉に行ってきました。こちらは玉作湯神社の願い石。こちらには数年前にもお参りしたことがあるのですが、静かながら強いエネルギーを感じるところです。 いろいろ書きたいことはあるが、、本日は、同志社女子中…

学校図書館法改正についてのフリートークの会

学校図書館部会の参加者決定の方針についての情報が誤っておりました。心よりお詫び申しあげます。> 来週、7月25日(木曜日)の午後に、日本図書館協会の図書館学教育部会と学校図書館部会の会員が集まり、学校図書館法改正についての自由な意見交換の場をも…

学校司書、法制化か?

先週の土曜日、学校図書館を考える全国連絡会さんの集会にお邪魔してきました。先日、「子どもの未来を考える議員連盟」総会で、衆議院法制局から学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案が提示されたことについて、生々しい?情報を得ることがで…

2012年度末

春休みが終わろうとしています、、、、 この春休みに出かけたイベントで最も勉強になったのは、日本図書館情報学会図書館情報学教育特別委員会図書館情報学教育WG主催のシンポジウム「日本の専門職養成の構造からみた図書館専門職養成の検討」でした。日本の…

St. Paul's Librarian 26号

立教大学学術リポジトリに、司書課程の紀要の最新号、26号(2011年度号)が掲載されましたあ。以下のリンクをクリックしてくだされ。 http://goo.gl/vFKgeただ今、5月に出す次の号の編集作業を鋭意行っておりまする。今年度に実施した司書課程主催行事「逸脱…

職員問題について、ひきつづきまして。

数年前にあるmookで見てから、欲しいと思っていた尾形アツシさんのワイルドな片口。少し前だけど、とうとう手に入れてしまったのね。 昨年終わりに、二方面からお声かけいただいて、職員問題について、以下の2つ、書きました。ちとさまざま多忙で、時間に追…

哲学カフェ@図書館

恵比寿の三越に行くと必ず、地下のいたおろしというお店で山菜を求める。そのお店のお姉さんに教えていただいたとおりに、いつも、ただ煮る。これがあれば、なにもいらないというようなおかずになります。天然ものが出る時期ならもうますますたまりません。 …

瓦礫処理問題と年明けのシンポジウムと

昨年、講演会講師を引き受けてくださった影浦先生から教えていただいて(影浦さんのブログ記事)、呼びかけ人リストを見ていたら、同じく講師をしてくださった中尾先生のお名前も見えました。 あとは、、以下で、午後は司会者をしまする。クルトー先生は、学…

11月からイベント続き

我ながら、ひえ〜!!といういきおいで、毎週末なんだかんだと、企画ものの実施をしております。港千尋先生と河野哲也先生との会は、思想家・哲学研究者と図書館について語り合う、もうそれはそれはぜいたくな会合でありました。記録をなんらか公開したいと…

哲学カフェ@公共図書館

またもや河野先生にお願いしまして、、実施いたします。 豊島区立図書館と共催で若者と。 http://www.library.toshima.tokyo.jp/info/20121016.html いわき市立図書館にて。 http://library.city.iwaki.fukushima.jp/news/news37.html

これまた気合い入れて企画しましたよ

2012年11月25日(日)13:30〜16:30、 港千尋先生(多摩美術大学教授)と河野哲也先生(立教大学教授)と親しく?お話できるという集会です!詳細こちら。きっとちょっと哲学的になっちゃうけど、いいの、むしろそれをめざしているの、それがたいせつなの。pr…

イザ!対話集会

来たれ、若者。そう、若者、いらしてください。まだ業界に入っていない若者、で、特に学校図書館でほんきで働きたい若者!事前申込制です。日本の学校図書館専門職員はどうあるべきか:論点整理と展望【概要】 いわゆる学校司書の法制化が話題になっています…

「ドイツの図書館思想」シンポジウム開催

司書課程として、やりま〜す。豪華登壇者ですので、いらしてくだされ。立教大学司書課程 主催 公開シンポジウム 「ドイツの図書館思想」 日時:2012 年 12 月 2 日(日曜日)13:00 〜 16:00 (受付 12:30 より) 於:立教大学池袋キャンパス 1202 教室 河井…

ジェンダーと学校図書館:職員のはなしから

昨日、日本学術会議社会学委員会複合領域ジェンダー分科会主催の公開シンポジウム「雇用崩壊とジェンダー」に行ってみました。どんなのかを知りたい方は、こちらの日本学術会議の公開講演会・シンポジウムのページの10月13日のところのリンクをクリックして…

学校司書の法制化を考える全国の集い

行きました。1時間半って短いよなーと思っていたら、案の定、質疑応答なし。最後は組織の代表者が順番に立って、意見表明というか意見具申、いやいや陳情?そういう構造が用意されていた。あのー、わたくし組織に所属してないんですが、、(そういえば日本図…

MITメディアラボ

まずさいしょに、今週末からはじまる2回構成の連続セミナー「ホリスティック(総合的)な知を育む学校・図書館をつくる」のご案内(PDFファイル)をば。当日飛び込みでも、だいじょうぶ…かも。 で、最近、書店の平積みになってますね、標記の機関を特集した…

図鑑の出版ブームなど

わたしには今朝、聞こえてきました。学校図書館活性化協議会と文字・活字文化推進機構の主催で、「学校司書の法制化を考える全国の集い」なるものが、10月10日に開かれるそうですね。(うーん、、直接は関係ないけど、、領土問題も緊迫している、、) 政治も…

学校図書館の職員配置のあり方

日本の学校の校務分掌の問題(弊害)は、もう何年も前に、佐藤学先生が指摘している。たとえば著書『授業を変える 学校が変わる』(小学館、2000)では、次のように述べている。 日本の教師の労働時間の平均は週あたり52時間に及んでいる。労働省の基準を12…

図書館専門職養成の高度化を望む

教職大学院の半数が定員割れというニュース(例えば読売新聞のこれ)を見た数日後に、中教審答申が出て、修士課程での教員養成が提案されました。今の一種免許状と専修免許状という形から、基礎免許状と一般免許状という形になるという考えのようです。私は…

学校図書館専門職その2

改めて、議論は、学校図書館に「人」を、か、学校図書館に学校図書館専門職を、なのか、ということなのだ、ということだとわかった気がしています。ただ(いっぱい)人がいりゃいいというのじゃないですよ、職場/仕事は。 世界的にみて、学校図書館専門職の…

学校図書館専門職

悩みますが、やはり大変な危機意識があるので、また、やはり学校図書館研究者としての責任があると思ったので、書きます。私はかつて、千葉県市川市で2職種の職務分担についての調査を行い、論文を書いていますが、それは、2職種の制度の肯定、支持という私…

IFLA2012のセッション

タンペレの図書館裏に停められていた移動図書館は、日本の移動図書館の3倍か4倍の大きさだった。 さて、今回、私が顔を出したのは、寄ってみた順に、セッション95「図書館協会の戦略;今の新しい専門職を巻き込む」;セッション93「インフォメーション・リテ…